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    ライター個別情報

    記事一覧

    今回はピンゴルフジャパンの協力でドライバースペックの調査を行いました。調査の対象はピンゴルフジャパンの契約プロ17名と、クラブ契約フリーでPINGのドライバーを使用する13名のツアー出場者を調査した結果をお知らせします。 調査したデーターの評価はあくまで統計数字でしかありませんが、一応の傾向は見いだせたと思います。 ロフト角では選手のインパクトロフトとスピン量に応じて選んで調整を行うため、選手の飛距離とは別にロフトを選んでおり評価は難しいものでした。 クラブ長では、想像したように45インチから45.5インチでが80%以上を占めており、飛距離優先だけのクラブセッテイングは行っていないことが証明できたと思います。 クラブバランスも使用するシャフト重量とクラブバランスを考慮すれば、それなりのヘッド重量(200g前後)でセッティングされているのが見て取れます。 シャフト硬度はSが71%を占めて、慣性モーメントの大きなドライバーヘッドをコントロールするのに必要な硬度が表れています。シャフトの調子も中・中元調子のシャフトが増えつつあります。 シャフト重量も50g台が83.8%と圧倒的な使用率となっています。 ツアー選手のセッティングではヘッドスピード39.5m/sでも240ヤード近くを飛ばせるようにするというのが大前提です。一方で、一般のアマチュア男性ゴルファーでは41m/s〜42m/s程度でもドライバーの飛距離は200ヤードをそこそこ超えるレベルで、その差はクラブのミート率がプロの場合1.5近くまで上がることでヘッドスピードが遅くても飛距離が出せるように調整をします。 ミート率を高めるシャフト選定や長さ・バランス調整が優先され、意外と短いレングスで飛距離を出しています。近年計測器も充実しヘッドスピード以外にも、このミート率が上がるクラブヘッドやシャフトを探して調整することを重要視するほうが望ましいのではないかと考えています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2026年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2026年08月16日
    ゴルフ教室でヨネックス使用者急増 ヨネックスでは全国75か所でジュニアゴルフスクールを展開し、多くのジュニアゴルファーからプロを輩出している。 また、今回のヨネックスレディスゴルフトーナメントでもジュニアゴルファーのレッスン会を開催。若林、永井、大久保、泉田、政田、山路、山下、池ヶ谷、池羽プロなど多くのトーナメント出場選手がジュニアにレッスンを行い、参加した競技ジュニアからは喜びの声があふれ、トーナメントプロからのアドバイスに真剣に耳を傾けていた。 泉田プロと竹内姉妹 レッスン会に参加した竹内姉妹は長岡市在住で、家族そろって参加。レッスン会翌日のジュニア体験ラウンドにも参加していた。ジュニア体験ラウンドに参加した小野塚蘭・麗姉妹も長岡市在住で、将来有望なジュニアゴルファーだ。 ヨネックスが全国で展開するジュニアゴルフスクールからは多くの競技ジュニアが育っており、大半のジュニアがJGAに所属し競技に参加している。 ジュニア体験ラウンド ヨネックスレディス2026年大会でも108名の出場者のうち、12名がヨネックスのクラブを使用(契約プロ9名)しており、高い使用率となった。 レッスン風景 以前と比べてヨネックスのクラブ使用選手が増えている背景には、全国で展開するジュニアスクールの存在がある。ジュニアゴルファーの使用率が高まることで、今後さらにヨネックスゴルフクラブを使用するプロが増えることが期待される。 ヨネックスゴルフの使用者増加を裏付けるデータとして、昨年9月に行われた「緑の甲子園」女子の部のデータを紹介する。 <table> <thead> <tr> <th>クラブ</th> <th align="right">使用率順位</th> </tr> </thead> <tbody> <tr> <td>ドライバー</td> <td align="right">2位(ヨネックス)</td> </tr> <tr> <td>FW</td> <td align="right">4位(ヨネックス)</td> </tr> <tr> <td>UT</td> <td align="right">2位(ヨネックス)</td> </tr> <tr> <td>アイアン</td> <td align="right">2位(ヨネックス)</td> </tr> <tr> <td>ウェッジ</td> <td align="right">4位(ヨネックス)</td> </tr> </tbody> </table> <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2026年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2026年08月02日
    2026年度も9試合目を数え、序盤戦での使用パターのヘッドモデルとシャフト形状について、メーカーのツアーレップに話を伺った。 最初に、キャロウェイゴルフの小黒氏に伺ったところ、 「2026年シーズンでは、1試合当たり40〜45%程度のオデッセイ使用プロが出場しています。ヘッドモデルを①ブレードタイプ、②ワイドブレード、③マレット、④ネオマレットに大まかに分類して話を進めると、マレット系が70%程度、ブレード系が30%程度で、オデッセイブランドではマレットが主力となっています」 続いて、ピンゴルフの岩田氏によると、 「2026年シーズンでは、1試合当たり25〜27名程度が使用しています。割合としては、ブレード系とマレット系で約半々の印象です。ピンとしては、硬めの打感でしっかり打ち、距離感を合わせやすい点を前面に打ち出しています。他社と比べると、ブレードタイプやワイドブレードタイプの使用者が多いと思います」 最後に、ベティナルディゴルフのツアーレップを担当する東家氏にも話を聞いた。 「ベティナルディとしては、全体的にネオマレット系をテストするプロが多い。ただし、少しずつですが、ベティナルディの本領であるブレード系にも興味を示してもらっています」 パターのヘッド形状とネック形状の傾向を見出せればと思ったが、やはり組み合わせが千差万別で、判断は難しいものとなった。 ただし、想像通り、ピンパターではブレード系が比較的多く、オデッセイではマレット、ネオマレットの使用者が多い印象だ。 また、今年のパター市場で大きな変化があるのは使用率である。オデッセイは依然として使用率No.1だが、今シーズンはテーラーメイドの「スパイダー」や、アクシネットの「スコッティ・キャメロン」が数字を伸ばしており、競争が激しくなっているようだ。 さらには、ヘッド形状とネック形状(クランクネック・スラントネック)、シャフト形状(ベントシャフト・ダブルベント)の組み合わせや調整によってフェースコントロールを行うため、今後ますますパタークラフトマンが重要な存在になると思われる。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2026年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2026年06月10日
    今回は2025年度のメルセデスランキングトップの佐久間朱莉選手が、PINGの『スコッツデールDS72』を2026年シーズンから使用していますが、どのようなポイント調整を行い、使用できるまでになるのか。 フィッティングのポイントと調整方法について、ピンツアーサービス担当の塩谷氏・岩田氏にお話をお伺いしました。 塩谷氏によれば、 「2025年シーズン終了後、1月末から2月初旬にかけてアメリカ合衆国アリゾナ州フェニックスの本社近郊で、合宿とクラブ・パターのフィッティングを行っていました」 加えて、岩田氏は、 「2026年シーズンは新たなパターのテストと調整を本社センターで行いましたが、『スコッツデールDS72』のヘッドモデルに調整を行い使用することとなりました。 スコッツデールDS72 ポイントとしては、佐久間プロがボールのセッティング位置を少し中央寄りに構えるため、本来のシャフト設定で作られるオフセット位置では、ボールが捕まりづらい設定になってしまいます。 佐久間プロに合わせて、オフセットを大きめに取ることで、捕まったボールが安定して打てる状態にすることとしました」 パターのオフセット調整は、ウッドクラブでいえばフックフェース&スライスフェースの調整によく似ています。 ピン パッテイングラボ 佐久間プロ ダブルベントシャフト等の場合は、シャフトを一度引き抜いて差し直しをし、ベント調整をして捕まりやすいパターに調整します。 これはアイアンでいえば、グースネックが捕まりやすいことと同じです。 もちろん、プロのアドレスに合わせた長さ調整・ライアングル調整、さらにモデルごとに変わる重量によって、同じ振り幅でも距離感が変わるため、細かな調整が必要になるとのことです。 岩田氏が佐久間プロにアドバイス また、肝心なインパクトロフトに合わせたロフト調整や、シーズンによるコンディション変化に対応したロフト角調整など、細部にわたるセッティングも欠かせません。 ピンゴルフジャパンの塩谷氏・岩田氏にお話をお伺いしましたが、我々ユーザーがドライバーに対して、ヘッドモデル・シャフト重量・フレックス・フェースアングルなど細かな神経を使う以上に、プロゴルファーはパターに注力していることがよくわかる内容でした。 ビーヒットでも長年、プロ使用パターの調整を行っており、プロとの話し合いの中で調整することはありますが、このようなスタジオでプロの感覚を数値化し、バックアップできる設備は非常にうらやましく感じます。 PINGには、メルセデスランキング上位選手が在籍していますが、米国本社においてパターフィッティングやクラブフィッティングを行う合宿をシーズンオフに実施するなど、細やかな選手サポート体制には驚かされます。 【佐久間朱莉 プロ使用パター】 スコッツデールDS72 ・ピン スコッツデールDS72 モデル ・長さ:32インチ ・重量:354g ・ロフト:3度 ・フェースオフセット スコッツデールDS72 ピン パッティングラボ 佐久間プロ 岩田氏が佐久間プロにアドバイス スコッツデールDS72 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2026年5月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2026年05月23日
    兄妹コンビでツアーに挑む倉林紅 今年初めての報告は、ヨネックス期待の新人、倉林 紅(くらばやし こう)選手のクラブセッティングについてです。 倉林選手は、昨年2025年度のプロテストを三度目の挑戦で突破。その勢いのまま、2025年度ファイナルQTを1位で通過しました。現在20歳、身長164cmと比較的大型プレーヤーの範疇に入り、その飛距離もかなり上位に位置しています。 倉林選手は高校時代、東北高等学校ゴルフ選手権を3連覇。さらに2024年のヨネックスレディースでは10位タイと、将来プロとして通用する片鱗を見せていました。 我々が見る倉林選手の特徴は、安定して距離を出せる点です。特にアイアンプレーヤーとしての能力が高く、ショートアイアンではピンをデッドに狙える強みがあります。 昨年度のファイナルQTでも初日25位→2日目24位→3日目66で3位→最終日も66でトップ通過と、見事な追い上げを見せました。 個人的に一番素晴らしいと感じるのは、どんなに辛い状況でも楽しんでプレーすることを心掛けている点です。 倉林選手は今後、我々の想像以上の結果を残してくれる選手として大いに期待しています。 また、実兄の倉林大聖さん(東北福祉大)がキャディとして帯同し、スイングを見ることもあるなど、この兄妹コンビでQTトップ通過を果たしており、今後の活躍がますます楽しみな存在です。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2026年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2026年04月21日
    今回は2022年シーズンより、試合中の距離測定がOKとなったJLPGAツアーの現状についてレポートしていきます。 2022年シーズンの開幕直後には、その前年から「2022年に解禁となる」という情報と、多くのメーカーがプロゴルファーやプロキャディーに商品提供やPRを行ったため、かなり混乱した開幕戦になりました。プロキャディーからは「計測器より自分の目で見た距離と、空気感で判断するほうが正確だ!」といった意見も聞かれ、プロゴルファーは使ったことがない道具に四苦八苦していた印象がありました。 開幕戦では6社ほどの製品が見られ、当方もこのシーズンから依頼を受けたボイスキャディ社のレーザー計を選手にアピールしましたが、慣れないもので、選手と一緒に勉強する状況でした。 現在は、それから4シーズン目に入りほとんどの選手やプロキャディーがレーザーを使うようになり、スコアも伸びたことで、レーザー距離計が“本当に15本目の武器”であることが認識されました。 今回の取材でもジュニア時代(4年前から使用がOKとなっていたので)から使っていた選手が多く、プロデビューした時からレーザー計の使用に長けていて、各メーカー別の使用しやすさや、測定精度に十分な判断を持ったプレーヤーが増えています。ツアー選手であれば4年目になるので当然扱いにも慣れてきています。 今シーズンからツアー参戦の都玲華プロは、 都玲華プロ 「ジュニア時代からレーザー計は必需品で使っていましたが、ツアー参戦後ボイスキャディ社のレーザー計を試したら従来のものより計測スピードが速く、距離も正確なのですぐに切り替えました」 また、2022年デビューの川﨑春花プロ(ツアー5勝)は、 川﨑春花プロ<br /> 「ジュニア時代から使用しているものから、2022年デビュー後にすぐにボイスキャディ社のレーザー計を使い始めました。やはり簡単に目標物に充てられるスピードと正確性が魅力です!」 最後に同じく2022年から使用を開始した河本結プロは、 河本結プロ 「他社の物と比較してもレンジファインダーが明るく見やすいこと。ただ一番は、他社製品と比べてもピンに充てやすくスピードも速く計測し終えるのが魅力です」 と語っています。 ※近年の好スコアを見ると、ゴルフクラブの進化、シャフトやボール、スイング作りに役立つ弾道測定器、距離計測レーザー、スイングアナライザー、これを現場で補足できる携帯のビデオなど、いろいろなアイテムの進化がスコアを押し上げる要因になっていると思います。 『ボイスキャディTL1』(ひさいスポーツ)の主な使用者 JLPGA(主な使用選手):入谷響、金澤志奈、荒木優奈、堀琴音、申ジエ、菅沼菜々、神谷そら、柏原明日架、木村彩子、櫻井心那、佐藤心結、森田遥 USLPGA(主な使用選手):岩井明愛、岩井千怜、勝みなみ 2022年度 プロ40名 プロキャディー6名 2023年度 プロ98名 プロキャディー32名 2024年度 プロ62名 プロキャディー38名 2025年度 プロ55名 プロキャディー17名 累積数 プロ255名 プロキャディー93名
    (公開)2025年11月13日
    今回は、2025年度ツアーでのパターの形状や重量から使用するグリップがどのような影響を受けているのかを調べました。 まず、パター使用率No.1のオデッセイ小黒氏・鴻上コーチによると、 「パターヘッドの影響もありますが、ブレードタイプやマレットではラムキン3GEN(木村彩子)、DFS(吉田鈴)、ネオマレット等の大型ヘッドでスーパーストローク1.0(河本結)とミッドサイズが主力となっています。以前のようにあまり太いグリップは少なくなってきました」 ピンゴルフ岩田氏によると、 ピンジャパン岩田氏 「ネオマレットが主力だった頃より、ブレードや小ぶりのマレットのヘッド重量が350g~360gと重くなったこともあり、グリップもミッドサイズが主力となってきています。ピンオリジナルグリップではTOUR MID(阿部未悠)、TP58MID(桑木志帆・菅沼菜々)を使用しています」 スコッティキャメロンを担当している原氏は、 アクシネット原氏 「ヘッド形状を問わず多くの使用選手が2種のオリジナルグリップ(ミッドサイズ)で対応。グリップの太さは下巻を4重まですることで調整している」 使用者は、申ジエ、三ヶ島かな、西郷真央らだそうです。 グリップメーカーはどうだろうか。イオミックの尾添氏は、 イオミック尾添氏 「サイズ的にはミッドサイズの使用率が80%と多く、安田佑香、入谷響がミッドサイズです。ラージは竹田麗央が使用しているのが目立つぐらいですね」 ライトが展開するスーパーストロークも担当の花澤氏によれば、 ライト花澤氏 「ツアーで各パターメーカーから要望されるのはピストル1.0~2.0とTOUR1.0~2.0が主力モデルです」―。 最後にSTMの尾崎氏も、 STM尾崎氏 「当社のパターグリップではピストルタイプのPプレミアムシリーズがプロの要望多く、使用するパターヘッドの影響でミッドサイズが中心だと思う」 パターヘッドとシャフト重量によるグリップ太さとの関係は、今回の取材でも各メーカーのヘッド重量が重くなった影響で細いグリップの需要がなくなり、ミッドサイズが中心になってきています。ブレードタイプのヘッドでも1980年代には310g前後だったヘッド重量も、2000年頃には320g以上になり、現在では340g~350gが標準となっています。この重量帯になるとやはりミッドサイズが主力で細いグリップは難しく思われます。 クラブのフィッティングが認知された現在の状況を見ると、将来にはプレーするゴルフ場のグリーンスピードに応じてフェースロフトを調整し、ヘッド重量を分けてその重量に合わせたグリップ重量が必要になってくるのではと考えさせられます。グリーンスピードが9フィート前後、10フィート前後に分けて使うことが推奨されるでしょう。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年10月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2025年10月20日
    昨年USPGAツアーから話題となったトルクフリーのパターですが、日本のLPGAツアーではどの様な評価があるのか調べてみました。まずは各メーカー担当者からのコメントです。 Ai-ONE JAILBIRD mini 最大手のオデッセイ担当の大黒氏によれば、 「昨年度からかなりの量のトルクフリーパターをツアーに投入しましたが、都伶華プロ、下川めぐみプロが試合で使用したぐらいで、現在でもプロの間ではそれほど使用者はいなく、自社の中ではジェイルバードパターの使用率が一段と高まっている状況です」 との状況で、数多くのモデルがあるトルクフリーのパターはあまり使用プロがいないとのことでした。 テーラーメードの小竹氏によれば、 「USPGAでの使用者はいるのに、JLPGAでは使用者がほぼいない状況です。通常のパターとはシャフトの入れ方が変えられ、グリップもセンターからズラした特殊なグリップを使用しているからでしょう」 ベティナルディゴルフの宮原氏によれば、 「市場ではトルクフリーパター中心になっていて、当社も『ANTI DOTE SB1/SB2』を展開しています。このモデルはシャフトがまっすぐ刺さっていてオデッセイやスパイダーと違って普通のグリップが装着できます。USPGAではモリナリが使用し、『SB2』はファルドが推薦していますが、JLPGAではまだ使用者はいない状況です」 ピンゴルフジャパンの岩田氏は、 「ピンでもトルクフリーのモデルは展開していますが、現在JLPGAでは使用者はいません。私はトルクフリーや長尺パターは最後の手段だと思っています。選手の相談に乗りながら、合うパターを模索して探しフィッティングすることで対応をさせてもらっています。現状ではそれで満足してもらっているので、特に投入が必要とも感じていません」 日本のゴルフ市場においては、トルクフリーパターの需要がすごく、中でもラブゴルフが売れていることは情報としてあります。しかし、トルクフリーのパターは、1959年ピンで初めてのパター『1A』以来、2010年のオデッセイの『バックストライク』のヒット以降も数々のメーカーが展開していましたが、JLPGAの現場ではそれほど定着もせず、使用者がほとんどいない状況を見ていると、物理的には非常に良いものでも、人間が使う道具としてはそれほど思ったようには評価されていないように思われます。 これは各メーカーがJLPGAのプロに対して商品の提供や説明以外に、このパターを使うスイングやフォームといったことまで踏み込めていないことが、原因としてあるように思えますが、いかがでしょうか? <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2025年09月18日
    今回は2025年度開幕から6月までのドライバーシャフトの動向を調べて報告します。 まず、ツアー使用率1位の藤倉シャフトについてです。ツアー担当の飯村氏によれば、 藤倉シャフト飯村氏 「昨年度6月のサントリーで投入した『NX VIOLET』が昨シーズンの主力モデルとして、新垣比菜、穴井詩、阿部未悠ら多数のプロが使用し、中調子のシャフトで実践向きなのが評価されました。今シーズンは同じように6月のサントリーから『NX GOLD』を投入して、神谷そら、桑木志帆、阿部未悠など使い始めるプロが多く出ています。『NSグリーン』の後継機種としての位置づけもあり、今後も使用者は増えると予測しています。ポイントは中調子で先端を少し補強して、左への球を出にくくしていることですね」 グラファイトデザインでは昨年9月より実績のあった『GC』に加えて『EI』を新投入して、早くも使用者が出ているといいます。グラファイトデザイン小林氏によれば、 グラファイトデザイン小林氏 「『GC』は宮田成華、高久みなみ、金田久美子、三ヶ島かななどが使用、中調子でヘッドのコントロールがしやすい点が評価され使用者も増えました。新たに投入された『FI』は早くも宮田成華、高久みなみ、金田久美子、泉田琴菜がシャフトを変更して試合で使用しており、今後も使用者が増えそうです。打ち出し角度を高くして、スピンを少なくする設計が評価されています」 三菱ケミカルでは、昨シーズンから実績の『ディアマナBB』(使用プロ:臼井麗華、桑木志帆など)に対して新たに『テンセイプロブラック1Kコア』を新たに投入。三菱ケミカルの三好氏によれば、 三菱ケミカル三好氏 「『ディアマナBB』が通常アオマナと呼ばれる中調子の代表シャフトであったのに対して、『テンセイプロブラック1Kコア』は手元調子でスピン量もやや少なく叩ける左に行きにくいシャフトという位置づけでJLPGAでも双璧の飛ばし屋である入谷響と穴井詩が使用。つかまりが強くなったヘッドに新たな切り口が見いだせるシャフトとして期待しています」 最後にアイアン用スチールシャフトのイメージが強い日本シャフトからは『レジオフォーミュラーMB+』と『M+』、『B+』です。日本シャフトの常山氏は、 日本シャフト常山氏 「80tの高弾性シートを全長に使用し『つぶれ戻』がボール初速を増加させるシャフト。現在、藤田さいき、森田遥、徳永歩が『MB+』、佐久間朱莉が『B+』と『M+』を使用中。『MB+』と『B+』は手元調子ですが、それほどヘッドスピードが速くなくてもヘッドをコントロールしやすいシャフトとして認知されています」 森田プロは、 「シャフトによる飛距離増とフェアウエーキープ率が上がった」 とコメントしています。 ★近年伝えられる各ゴルフメーカーのヘッドの高慣性モーメント化により、シャフトに求められる方向が中調子~元調子が多くなり、先端の補強がヘッドコントロールの肝になっていると思われます。今回の調査シャフトでは8月以降、9月以降の発売商品も多く細かなスペックは現在公表できないことをご了承ください。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2025年08月14日
    ピンのゴールドパターは大変名誉です! 今回はピンゴルフジャパンがツアーの優勝者に贈呈するゴールドパターの話題です。 ピンでは創業当時より、ピンのパターを使用して優勝したプロに記念品として、使用したパターと同モデルのゴールドパターを贈呈しています。 今回はピンゴルフジャパンの浦山マネージャーとパター担当の岩田氏に話を伺いました。 「世界的にはレギュラーツアーでの優勝者を対象として行っていましたが、ピンゴルフジャパンでは2004年度からJGTO、LPGAのレギュラーだけでなくチャレンジツアー、ステップツアー、シニアレギュラーツアーも対象として実施しています。この制度発足後、LPGAでは昨年までに40勝を挙げていますが、その半数が契約する鈴木愛選手によるものです」 実際に今回2023年の山陽レディスカップの優勝により贈与された酒井美紀プロは、 「大変名誉なことでガラスのケースを探して部屋に飾りたい。今後の励みにもなります」 またピンゴルフジャパンの契約プロである、前田陽子プロは、 「ありがたいことに2勝させていただき2本を所持しており部屋に飾ってあります」 セキ・ユウティン選手は2022年のゴルフ5レディースで優勝し、 「大変名誉のある記念品で、これからどんなケースを作るか考えます」 ピンゴルフジャパンの岩田氏は、 「ピンは選手との家族的な付き合いを希望し選手とのコミュニケーションを模索する素晴らしいメーカーで、仕事に励みと誇りを感じています」 と話してくれました。 パターヘッドのソール調整 実は、世界的には男子の4大メジャー、女子の5大メジャーでの優勝者には、なんと純金のパターが贈呈されるとのこと。浦山氏によれば日本人がピンパターでメジャーを勝ったのは2名で、1977年に樋口久子がピンパターで全米女子プロゴルフ選手権を制覇し、その46年後に渋野日向子が全英女子オープンを優勝しています。 契約選手だけでなく、ピンのパターを使って優勝すれば同様のゴールドパターを贈呈するホスピタリティ溢れる対応は、プレーヤーのハートをがっちりとつかんでいると思われます。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2025年07月18日
    初優勝はどのツアーになるのか ? 今回は2024年度のプロテストで合格し、JLPGレギュラーツアーとステップアップツアー、USLPGAのQスクールも合格してシメトラツアーと、3つのツアーで出場権を持つ異色の山口すず夏プロについてです。 山口プロと言えば13歳で出場したヨネックスレディスで予選通過したり、翌年には14歳で日本人最年少での全米女子オープン出場も実現しました。高校3年生の時には、USLPGAのQスクールにチャレンジし見事36位の成績でUSLPGAツアーへの出場権をゲット。出場当初はトーナメントの上位にも顔を出していましたが、連日60台が必須なトーナメントで良い成績を出せなくなっていました。 ヨネックス ツアー担当大木氏 その後はUSLPGAを主戦場としつつ、体力強化と飛距離増を目指してトレーニングを重ね、昨年度は念願のJLPGAのプロテスト合格とUALPGA Qスクールも下位ながら通過し、シメトラツアーの出場権を獲得しました。 山口プロによれば、 「出場のチャンスがあればどこのツアーでも戦います! そのための準備もしてきたので、今シーズンから自分の強みを生かして各国での試合にチャンスを求めて挑みたいと思います」 そんな山口すず夏プロのセッティングを紹介します。現在のクラブのシャフトは、ヨネックスの『スチールコア』を軸に、新たに『NS950NEO(S)』もテスト中です。それぞれのツアーでの芝質の違いなどで試す価値があるとの判断で、クラブを選びたいと語っていました。 950NEOをテスト中 多くの選手と比較した場合、海外でのプロ生活が長いためか、深いラフ、硬い芝の対策として、比較的重く硬いシャフトを好む傾向があります。日米を主戦場に構えるプロは近年珍しくはありませんが、高校生の時から日米での活躍を夢見てきた山口すず夏プロの夢がかなうように応援したいですね。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2025年06月13日
    メーカーとコーチのタッグによるアドバイス 今回はLPGA開幕戦でキャロウェイゴルフが新たに提唱するパターのフィッティングとコーチングについてです。 キャロウェイでは2024年にツアーでの使用率が60%前後で使用率No1を維持していましたが、2025年度から出場選手に対してより深く・正確なアドバイスやサービスを提供するため、LPGA・JGTOツアーでオデッセイのプロサービススタッフとパターコーチとして実績のある「橋本真和」と弟子の「鴻上みらい」がタッグを組んで情報を提供することになりました。 実際の活動を練習グリーンで見てきましたので、その内容をご報告します。 鴻池コーチと柏原明日香プロ トーナメントプロであればハイレベルの技術と情報を有しているものの、有効活用ができていれば良いのですが、プレーヤーとしての結果、つまりスコアが出なくなると自分がやってきた方法に疑念を持ったり、知っている知識や情報に自信が持てなかったりするようになる傾向があるようです。 今回、鴻上コーチとのやり取りをしていたのはシード選手の柏原明日架選手です。柏原選手に会話のポイントをお聞きすると、 「これまで自分が作り上げてきた感覚で行ってきたパッテイング方法やエイミング(ライン取りの決め方)について、コーチと話し合ってみると、感覚・フィーリングの部分が大きかったことが明確になって、より理解が深まり自信が持てたと思います」 柏原明日香プロ エイムポイントの取り方確認 鴻上コーチには選手とのやり取りについて聞いたところ、主に以下のような順番方法を取るようにしていると教えてもらいました。 基本的には日本のトッププロ選手であり、技術的な部分や方法論は知っているのが前提ですが、選手自身が持つフィーリングや現在思っていることに対しても明確な疑問点を聞き出しながら、選手に適した答えを出してあげること。ライン取りに対しては、エイムポイントの方法は知っているが、自分のやり方が本当に正しいのか、答えを欲しがっていることが多いので答えを出してあげる。選手のフィーリングでどれが正しいのか好みを聞きながら、違っていればより操作がしやすいヘッドモデルへとアドバイスを行う。 フィッティング担当柳田氏と木村あや子プロ ★コーチがこの方法がよい。このモデルがあっているということは言わないようです。選手自身が自分の考え方と知識があっているかに答えを出したり、少し理解が違っていれば正しい方法に訂正するようなアドバイスを提供する。あくまで選手に対してはホスピタリティを持って会話を進めているようです。筆者も、ゴルフクラブの開発、スイング解析やコーチング技術は進化しているものの、パター関連は少し遅れていたり未開発な部分を感じていたので、このようなシステムが構築されて実績を上げていくことがますます必要になることを痛感していましたし、このような試みが大きな成功をつかめることを期待しています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2025年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2025年05月02日
    種類の『オデッセイ』と感性の『ピン』 今回はLPGAにおけるパターの動向について報告します。シーズン開幕戦からは使用するパターブランドの変更や使用モデルの変更が起こり、各パターメーカーのシェア、使用率にも変化が起きていて、最終戦近くの状況が今シーズンの集大成となってきます。まずはLPGAで使用率トップのキャロウェイの「オデッセイ」についてです。 2024年シーズンでは約60%前後の使用率を確保、残りをピン、テーラーメイド、スコッティ・キャメロンで分け合っている格好です。 オデッセイでは、ネオマレットの「No7」とワイドブレードの使用選手が目立ち、各モデルにフェースインサートの素材や装着シャフト(スチール・カーボン・ストロークラボ)と、そのバリエーションも多いことが選手からの支持を受けているようです。同じモデルでも、「シーズン当初の芝の速さ」「遅いグリーンへの対応」「後半戦での速くなるグリーンへの対応」も問題なく行われているようです。 パター担当の柳田氏によれば、 「『速いグリーン』にはホワイトホットフェースの軟らかさ、『標準、または遅いグリーン』にはミルドフェースやチタンインサートを薦めることが多いですね。また、自分でパターを動かしてコントロールしたい場合はスチールシャフト、オートマチックに動かしたい場合や手の動きが悪い場合はストロークラボを薦めています」 河本結プロも、 「バリエーションが多いことで、どんな状況にも対応が可能」 と全幅の信頼をおいています。 次にピンの状況です。2024年シーズンは20%前後の使用率を確保していて、使用モデルは『PLD』(パター・ラボ・デザイン)が多くなっています。『PLD』は、ステンレスのフルミルド製法を採用し、ソリッドでダイレクトな打感とボールの直進性を確保する目的で設計された上級者モデルで、パターがうまいプロが特に評価をしてくれるとのこと。岩田氏によると、下記のプロが使用しています。 桑木志帆プロ PLDアンサー2 鈴木愛プロ PLDアンサー2 山下美夢有プロ PLDオスロ3 阿部未悠プロ PLDアンサー5 ★この2社の特徴はかなり異なっており、オデッセイは群を抜くヘッド形状とネック形状のバリエーションの多さ。またインサート素材によるボールスピードと打感のコントロール、そして相対的に科学されたパター理論を形にするための開発力には頭が下がります。一方、ピンはソリッドでダイレクトな打感を重視するプロに評価され、プレーヤーの感性をうまく引き出すパターチョイスを提案するミクロの調整がすごいと思いました。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年12月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2024年12月16日
    癖がなく、ねじれ、つぶれを制御できる『GC』 今回はドライバーシャフトでシェアを伸ばしているグラファイトデザインについての報告です。グラファイトデザインといえば、JGTOでの使用率を見てもハードなスペックが多いイメージがありますが、LPGAでも今期絶好調で7勝をマークしたメルセデスランキング1位の竹田麗央選手や、今季初優勝し来季のシード権を確定している天本ハルカ選手などが使用しており、『ツアーAD VF』や『CQ』『UB』に加えて、新たに投入された『GC』を使用する選手が増えています。 使用者の多い『VF』が進化系の手元調子と言われるのに対して、『GC』はグラファイトデザインの王道シャフト。つまり往年の『PT』から『MD』『TP』へと続くフラットなシャフトの後継機種として、現代のスイングや各メーカーが推し進める大きな慣性モーメントを持ち、低スピン化に向かうヘッドをコントロールするために開発されたシャフトです。 使用する三ヶ島かな選手は、 三ヶ島かな選手 「『GC』の5Sを使用していますが、従来のシャフトと比べて、インパクトで右サイドを使って押し込んだ時にも左に行かない点が安心して叩けるシャフトという感じで、現時点ではキャロウェイのパラダイム10度とはベストマッチです」 宮田成華選手は、 宮田成華選手 「『GC』の5Sを使用していますが、従来使っていた他社のシャフトより左に行かず、逆玉が出ないことで現在は安心して叩けるシャフトと思っています。キャロウェイのパラダイム9度とは相性がいいですね」 泉田琴菜選手は、 泉田琴菜選手 「多くの選手が試しているので、現在使用している『VF』から『GC』への変更をテスト中です。ヘッドメーカーとの相性があり、実績のある『VF』と『GC』では、まだハッキリとした変化が比較できず思案中です」 グラファイトデザイン大石氏によれば、 「『VF』との比較より他社シャフトからの変更事例が多いと思います。グラファイトの伝統的スタンダードシャフトが、最近のクラブヘッド開発とマッチしていると思います」  キャロウェイゴルフの桜井氏によれば、 「キャロウェイのヘッドでは、確かにグラファイトのシャフトが合うと思います。特に『GC』では癖がなく左に来ないので 使用プロが今後も増えそうです」 三ヶ島選手、宮田選手ともに、従来使っていたメーカーのシャフトより10ヤード前後、飛距離を伸ばせたといっています。ただ、これは安心して叩きに行く、インパクトでボールを押しに行った場合でも左に行かないことで、強く振っていけるからだと思われます。昔と比べてもスイングがよくなったLPGAプロにとっては、ニュートラルなシャフトでなおかつ、ねじれとつぶれをコントロールするシャフトの需要が高まっていると思います。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年11月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2024年11月20日
    三菱のシャフトは「小さな差を感じられます!」 今回はLPGA全37試合中28試合が終了時点で、少し状況の変化が起きているドライバーシャフトについての報告です。 現時点でのシャフトメーカー別の優勝回数では、 1位 三菱ケミカル 7勝 2位 グラファイトデザイン 6勝 3位 ヨネックス 5勝 4位 藤倉コンポジット 4勝 となっています。 今回は現在7勝と注目の三菱ケミカルのシャフトを使用して初優勝を遂げた桑木志帆選手と臼井麗香選手に話を伺いました。 桑木志帆選手 まず、桑木志帆選手については、 「ニチレイレディスの練習日に『ディアマナBB53』(S)をテストして、その週から試合で使い始めました。飛距離が15ヤードほど伸びて、なおかつ、曲がりが少なく感じて投入しました。初日には6アンダーで首位タイと好感触でした」 桑木選手はこの2試合後に資生堂レディスで初優勝し、その後8月末のニトリレディスで2勝目を上げ、現在メルセデスランキングでも7位につけています。中村コーチによると、 「ドライバーの飛距離と方向性の確立は非常に大きかったです。ドライバーの安定が、セカンドショット、パッティングに繋がりました」 もう一人はアクサレディスで初優勝を遂げた臼井麗香選手です。臼井選手も優勝後に同じ三菱の『ディアマナBB53』(S)にシャフトを変更。 臼井麗香選手 「シャフトが走ってヘッドスピードも上がり飛距離が出るようになりました。三菱のシャフトは選べるシャフトの種類が多く、少しの差を感じられるシャフトが選べるのが魅力です」 三菱ケミカルのツアーレップ三好氏によれば、現在LPGAでは7種のシャフトを選手が使用しており、 1Kテンセイ青:岡山絵里選手 1Kテンセイ赤:畑岡奈紗選手 1Kテンセイ白: 小祝さくら選手、菅沼菜々選手、蛭田みな美選手 ディアマナ GT:勝みなみ選手 ディアマナ WS:大里桃子選手 など、有名選手が使用、シャフトの選択肢が多いことを物語っています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年10月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2024年10月25日
    サポート体制で使用者増のボイスキャディ 今回はLPGAにおけるレーザー距離計のLPGAプロおよびプロキャディにおける使用状況についてです。今シーズンよりヤーデージブックの内容変更とGPS距離計の使用が制限されました。 筆者個人的には一般ゴルファーにとっては、GPS距離計のほうがスコアに影響する部分が多く、今シーズンのレギュレーション変更には「なるほど」と納得する部分もありました。ではレギュレーション変更後のレーザー計測器はどのような状況になっているんでしょう? 森田遥香プロ レーザー距離計は2022年シーズンより試合中での使用がOKとなり(LPGAのみ)、それまで距離計を使った計測は一切プロキャディ任せであった女子プロも、少しずつ自分で距離を計測するようになりましたが、計測距離が毎回違う、うまく目標のピンフラッグに当てられないとの声も多く聞こえました。 2022年度シーズン開幕では使用者がいなかったひさいスポーツ社が輸入販売するボイスキャディ社のレーザー距離計ですが、翌2023年シーズンの終了時点では「TL1」というモデルの投入もあり、出場プロの約70%程度がボイスキャディ社を使用する状況となりました。 ひさいスポーツでは年間30試合程度をツアーサービス活動に費やして、選手サポートをホスピタリティをもって展開していることが大きな要因だと感じています。 現在LPGAツアーで使用者が確認できるのは、ひさいスポーツのほかにB社とN社の2社ですが、女子プロにも扱いがしやすくピンにレーザーが当たりやすく、早く結果が表示される、毎週使用に対するメンテナンス(屋外の高熱条件、雨中の使用、バッテリーの消耗)に関するサービスを毎週行うことで、試合に何の支障もなく使えることから、圧倒的なシェアを獲得できたのだと思っています。 ひさいスポーツの栢木社長、島田氏によれば、 「選手の要望をなるべくかなえるべく、できるだけの試合での活動と、選手に対してホスピタリティを優先してサービスすることを考えています」 とのこと。 最近ではこのレーザー距離計だけではなくドップラー方式の弾道測定器SC4を使用するプロも出てきています。小型の機器で軽量ではありますがレーダーの受講部が縦に3列配置されており、この価格帯(8万8000円)の弾道測定器としては、プロも納得できる数値の精度が出ているようです。練習場で各プロに呼ばれてフォローする姿は相当忙しいそうだなと思わせます。 現在、ツアーでレーザー距離計を使用する主なプロ(敬称略)は、勝みなみ、川本結、岩井姉妹、若林舞衣子、桜井心那、菅沼なな、天本ハルカ、桑木志帆、佐藤心結、柏原明日香、川崎春花、西村優菜、森田里香子、木村綾子、臼井麗華、渋野日向子、アン・ソンジュ、アン・シネ、イ・ミニョン、イ・チヒ、新垣比菜 、森田遥などです。  橋添プロ父親とヒサイスポーツ柏木社長 光学機械や弾道測定器は本当に日進月歩で、スマホやPC同様最新式の物が精度も高く優秀です。3年前の高級機種もやはりプロが使う機器としては最新式の物と比べて落ちるようで、クラブよりもその差が激しいと感じます販売店サイドでもユーザーメリットとしての最新式機種への買い替えをもっと訴えたらと思っています。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年9月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2024年09月11日
    今回のレポートはヨネックスレデイスゴルフトーナメント2024に出場した林心恩(リン・シンエン)選手を通してヨネックスのジュニア活動について報告します。 林選手は8歳で父親からゴルフを習い始めて18歳の現在まで父と活動を共にし、ヨネックスレディスへは2023年8月に開催されたヨネックスジュニアチャンピオンシップで、2日間トータル8アンダーで優勝してヨネックスレディス本戦への出場権を獲得しました。 林心恩選手のアイアンショット スイングはまだまだ粗削りですが、日本のジュニアにはあまり見られない下に向けたダウンスイングと左ひじを巧みに使うスイングです。ターフをきっちりと取ってくるスイングで、きれいなスピンの効いたボールを打ってきます。ショットメーカータイプで将来が期待できる選手です。 ヨネックス出場のジュニア選手といえば、2016年大会で11歳288日で本戦出場したアレクサ・パノ選手が思い出されます。プロ転向後には欧州で1勝、米国で1勝と、この舞台を出発点として世界に羽ばたき成功した選手です。林選手もぜひ世界で活躍してほしいと思います。 ヨネックスレディスでは昨年新設されたヨネックスジュニアチャンピオンシップの優勝者が本戦出場を果たせることで、予選会とは別のルートで本戦出場という目標ができ、多くのジュニアゴルファーの励みとなっています。 今後は別の大会でもこのような仕組みが増えればジュニアゴルファーの大きな励みになると考えます。 ヨネックスジュニアレッスン会に参加したプロ ヨネックスでは全国で51か所(関東中心に東海、近畿、九州)でジュニアゴルフスクールを展開し、多くのジュニアゴルファーからプロを輩出しています。 また、今回のトーナメントでもジュニアゴルファーのレッスン会も開催され、多くのトーナメント出場選手がジュニアにレッスンを行い(若林プロ・池ヶ谷プロ・青木プロ・蛭田プロ・安田プロ、吉本プロ・笠プロ・泉田プロ)、参加したジュニアからは喜びの声があふれて、ゴルフを真剣にやりたいという声が多く聞こえました。 このような仕組みが増えれば日本もゴルフ強国へ向かうと考えられます。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年8月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2024年08月15日
    今回のレポートは2024年度から改正されたグリーンリーディング資料についての報告です。具体的には変更になったグリーンリーディング資料について、開幕戦から10試合以上が経過したところで、その状況を報告させていただきます。 資料の写真のように主な変更点はグリーン上の情報で傾斜の表示がなくなっていることです。練習ラウンドなどで得た情報は、自分で書き入れられるものの、昨年度までの出来上がった資料を手に入れることはできなくなりました。筆者はグリーン上の傾斜を含む細かな情報こそがスコアを左右するのではと思い、今シーズンがどのように変わっていくかを注目していました。 グリーンリーディング資料の変更点について そこで、田淵プロキャディと佐藤心結選手に何が変化したか、話を聞きました。 田淵プロキャディによると、 「開幕戦からどのような影響があるのか心配していましたが、自分たちが細かな情報を書き入れることで、従来と変わりなくできていると思います。ただし、ヤーデージブックに書き入れる情報を集めるために、練習ラウンドはかなり長くなっているのが現状です」 佐藤心結選手は、 「練習ラウンドを通じて自分たちが情報を集める手間はかかりますが、試合に必要な情報を書き込んでしまえば昨年と変わらないですね」 とコメントされていました。 2023年度使用のヤーデージブック 一方でこんなコメントもあります。今シーズンブレイクしている天本ハルカ選手は、 「グリーン上の傾斜を含めた情報量が少なくなったことで、自分のラインの読みと、ラインに対して厚く打つか、薄く打つかといったジャッジがスムーズになってプレーが早くなりました。あまり多くの情報量がありすぎても、プレー中の計算が複雑になっていたので、自分には有利になってきたように思います」 ★今シーズンの平均ストロークや優勝スコアが悪くなるのではといった心配をしていましたが、結果はほとんど変化もなく、天本選手のようにプレーのスピードアップと成績が上がった(天本選手は今年4月のパナソニックオープンで優勝)例もあります。 今後はスイング技術の向上、ボディメンテナンスの向上、もちろんクラブやボールの技術向上もあり、ゴルフプレーに対するあらゆる分野での規制が少しずつ強化されていくのではと思います。 <hr> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年7月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2024年07月14日
    今回のレポートは選手の体調をサポートするシューズのインソールについての報告です。2024年シーズン、ビーヒットでは新たにウイニングワン株式会社が展開するバネインソールを扱っており、その状況を報告させていただきます。 女子プロにとってのインソールは必要不可欠な存在です。多くの女子プロがジュニア時代から一日中ゴルフスパイクをはいていることから、硬いスパイクシューズによって、相当足に負担をかけており、ツアー出場する20歳近くではかなり足を締め付けて、痛めた状態の女子プロを多く見受けます。 毎週毎週6日間は早朝から夕方までスパイクをはいてゴルフ場で一日立っているわけですから、実際に足にかかる負担は相当なものです。 ウイニングワンが提供する「バネインソール」を始めとするインソールメーカーは足をささえ守る機能と、土踏まずを主体とするアーチサポートにより疲労軽減効果や、スパイク内でのずれを抑えて、スイングを安定させる効果を発揮しています。 「バネインソール」ではゴルフ用以外にもシューズ内部のボリュームが合わない場合に、薄く、踵のホールドカップが低いタイプの物を使用して選手に最良のコンディションでのプレーをしていただけるように、選手や使用シューズの状況を見てフィッティングの提案を行っています。もちろん試合で使用するスパイクシューズ以外にも、ゴルフ場を出た後で使用するスポーツシューズにも同じ理屈でインソールを提供しています。 バネインソールを使用する主な選手は、小祝さくら、金田久美子、佐久間朱莉、新垣比菜、永井花奈ですが、その他の使用選手は次のようにコメントしています。 ■工藤遥加 「使い始めて2年を経過していますが、いまではないと不安ですね。使用してからラウンド後の疲労が軽くなりました」 工藤遥加 ■山路晶 「一時期使用をやめていましたが、また再開します。外反母趾で足が痛いのをサポートしてくれる感じと、疲労が軽くなることがいいですね」 山路晶 ■臼井麗香 「スパイク内のボリュームで苦労するのでゴルフ用ではなく、ヒールのホールドカップの薄い『アスリートグリップ7』と『ベーシック7』を使い分けています。やはり疲労が違います」 臼井麗香 ■森田遥 「バネインソールを使用して2年ですが、最近シューズを変えてシューズ内のボリュームが変わったので、再度フィッティングしてもらいました。使用してから疲労が残らなくなりました」 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年6月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2024年06月20日
    今年初めてのレポートはパターのお話です。トーナメントに出場するプロ25人に対して『VIEW1(Motion Identity)』という測定器を使用して、プロのパターの使い方とパター調整について調べました。『VIEW1』という機器は、アナログ的にパター使用選手のパッティング時の目と首の動作を数値化しようとした機器です。具体的には調査選手のデータを見ながら解説いたします。 表からEyePlane角度(アイプレーン)を見ると、パターのライ角と合わせて90度程度になるのが理想だそうです。女子プロの平均が89度程度なので1度アップライトのパターフェースでスクエアになることが望ましい。 パターの名手である鈴木愛選手のアイプレーンが85.5度となっているが、パターが標準よりも5度アップライトでロフト2.5度に設定し、実際のインパクトではロフトが0度から1度になることで、フェースがスクエアになる方法をとっている。 大里桃子プロは中尺を使用しているためこの数字に。また、90度を超える選手はパターのヒールを浮かせることでフェースをスクエアに保っている。 また『VIEW1』ではパターの振り方や目の使い方、首の使い方もチェックでき、試した大半の選手が目と首の使い方さえできれば、ターゲットポイントに必ずいくことに驚いていました。 ツアーコーチの中島氏によれば、 「パターの際の目の使い方と首に使い方は、かなり時間をかけて選手に説明しアドバイスを送っているがなかなか言葉が伝わらなかったが、これはわかりやすい。サイドミラーを見て目が外れたらほとんど目標にいかないから」 と絶賛していました。また、上田桃子選手、諸見里しのぶ選手も非常に興味を持っていました。 <hr /> この記事は弊誌月刊ゴルフ・エコノミック・ワールド(GEW)2024年4月号に掲載した記事をWeb用にアップしたものです。なお、記事内容は本誌掲載時のものであり、現況と異なる場合があります。 月刊ゴルフ・エコノミック・ワールドについてはこちら
    (公開)2024年04月23日